一人暮らしをしている方、もしくはこれから一人暮らしを検討している方の中には、
「一人暮らしの生活費を節約して、できるだけ貯金にまわしていきたい」
と思っている方も多いはずです。
私が一人暮らしを始めた頃は、なかなか節約ができずに、貯金どころか生活費を払うことで精一杯でした。
しかし、一人暮らしの節約ポイントを抑えて実践していくだけで、意外と貯金はできるもの。
この記事では、「一人暮らしの節約方法がわからない」という方に向けて、具体的な節約方法をご紹介します。
この記事で紹介する節約方法を実践すれば、貯金額がみるみる増えていくはずですよ。
一人暮らしの平均支出額は?
一人暮らしをするにあたって、まずは1ヵ月にどのくらいの生活費が必要か把握しておくことが大切です。
総務省統計局が公表している『家計調査報告(単身、労働世帯)』によると、34歳以下の単身世帯で1ヵ月にかかる平均生活費は155,572円(2021年度)でした。
生活費の内訳は次の通りです。
34歳以下の一人暮らしで1ヵ月にかかる平均支出額の内訳(2021年度)
項目 | 平均金額 |
---|---|
食費 | 35,801円 |
家賃 | 34,918円 |
水道光熱費 | 7,540円 |
通信費 | 6,882円 |
交通費 | 3,741円 |
娯楽・交際費 | 27,942円 |
その他 | 38,748円 |
合計 | 155,572円 |
なお、家賃の平均額は、持ち家や社宅の世帯も含まれているため、一般的な家賃相場とは異なります。
家賃相場は住む場所によって差があり、都心ほど高くなるものなので、家賃は給料の3分の1を目安にするといいでしょう。
一人暮らしの節約方法!生活費の項目別にご紹介
一人暮らしの平均支出額は、ご自身の生活費と比べていかがだったでしょうか。
平均額を超えている場合は、以下の固定費を見直して節約に取り組んでください。
- 住居費
- 食費
- 電気・ガス代
- 水道費
- 通信費
では、それぞれの節約方法を詳しく解説します。
住居費:価格交渉で削減
一人暮らしで最も負担が大きいのは住居費です。
ご存じない方もいるかもしれませんが、基本的にはどの物件でも貸主と借主の同意の元なら価格交渉は可能です。
なぜなら、賃貸物件を契約する際に提示される金額は、お互いの同意の元で契約を交わすことが前提だからです。
入居者が提示金額に同意できない場合は、話し合いの上で金額を変更し契約を進めることになっています。
「じゃあいつでも価格交渉していいの?」
と思う方もいるかもしれませんが、価格交渉にはタイミングがあります。
それは、入居時と更新時のタイミングです。
例えば入居するときに、「4年間入居を継続する代わりに家賃を下げてほしい」と伝えてみるのもひとつの方法です。
また、更新時は契約を見直す機会なので、積極的に交渉してみましょう。
ただし、必ずしも成功するわけではないので、家賃が下がったらラッキーくらいのスタンスで交渉するのがベストです。
食費:自炊で節約
食費は工夫次第で大幅に節約できます。
食費の節約は、やはり自炊が王道でしょう。
なかには
「一人暮らしなら買ったほうが安いのでは?」
と思っている方もいますが、安くまとめ買いした食材を上手に使い回したり、週末に調理したものを保存したりすることで、食費は節約できます。
食材にもよりますが、調理した食事は冷凍で数日から1週間程度は保存が効くので、作り置きのことを考えて調理すれば大幅に節約できますよ。
とはいえ、毎日自炊するのは大変ですし料理が苦手な方もいるでしょう。
そんなときは
「土日だけは自炊する」
「日曜は作り置きの日にする」
など、無理のないペースで自炊パターンを検討してみてください。
電気・ガス代:電力会社やプランの見直しで節約
電気・ガス代の効果的な節約方法は、電力会社やガス会社の見直しが挙げられます。
電気やガスについては自由化が認められ、現在は自分で選択することが可能です。
そのため、電気やガスの使い方や契約プランによっては、別の会社やプランを選んだほうが料金が下がる可能性もあります。
今まで見直したことがない人は、インターネットで料金比較のシミュレーションができるサービスもあるので、節約できる会社やプランがないか調べてみましょう。
また、ガス調理をする際は、できるだけ電子レンジを活用すると節約になります。
百均で売っているシリコンスチーマーなどを使って電子レンジで調理をすれば、ガス代の節約につながります。
水道代:使い方を工夫して節約
水道代を節約するには、当たり前のことですが水をできるだけ使わないことです。
おもに以下のような使い方をするだけで、水道の節約効果が見込めます。
- 洗い物のときに水を出しっぱなしにしない
- お風呂にはいるときは、できるだけ少量でお湯はりする
- シャワーヘッドを使って節水する
すぐに始められる節約方法なので、ぜひ実践してみてください。
通信費:格安スマホで節約
インターネットやスマホなどの通信費は、毎月まとまった額がの出費がある項目です。
今、毎月のスマホ代が1万円前後かかっている方は、格安SIMに乗り換えるだけで5,000円以上もの節約につながります。
実際に私も、ドコモから楽天モバイルに乗り換えたところ、月々8,000円近くかかっていたスマホ代が3,000円になりました。
1年で見ると、年間60,000円の節約です。
とはいえ、「格安SIMは不安…」と思う方もいるでしょう。
現在は、大手キャリアからも月々3,000円程度で使える格安プランもリリースされているので、この機会に検討してみましょう。
また、ネットを多く使用する場合は、ネット回線+スマホでセット割引を使って節約するのもおすすめです。
一人暮らしの節約を成功させるためにやるべきこと
一人暮らし節約を成功させるために大切なポイントは、以下の4つです。
- 現在の支出額を把握する
- 家計簿をつける
- 目標貯金額を決める
- 給料が入ったら先取り貯金
一人暮らしの節約を成功させたい人は、ぜひ実践してくださいね。
1.現在の支出額を把握する
一人暮らしの節約を考える前に、まずは現在の支出額を把握することが大切です。
毎月の支出額が分からないと、どこを改善していいのか判断ができません。
自分が使っている用途や金額が分かれば良いので、買い物をしたときのレシートを取っておき、月末になって確認するだけでも、自分が何にお金を使っているか把握できるようになります。
最初はざっくりとで良いので、現状の支出額と改善点を見つけ出すことから始めてみましょう。
2.家計簿をつける
一人暮らしの毎月の支出を把握する方法として有効なのが「家計簿」をつけることです。
家計簿は細かく仕分けして管理をしようとする方が多いですが、家計簿をつける目的は支出を可視化することで、何にお金を使っているか把握することです。
そのなかで、抑えられる支出はないか確認し、支出を減らす努力が大切になります。
家計簿のつけ方は、「家賃・光熱費・食費・通信費・その他」など、項目分けにしておくと管理しやすいでしょう。
3.目標貯金額を決める
「節約して貯金をする!」と決めたら、まずは目標貯金額を決めましょう。
目標貯金額を設定しておけば、節約のモチベーションにもつながりますし、生活の支出をどのくらいに抑えれば目標金額に達成するか計算ができます。
例えば1年で30万円貯金する!と決めた場合、1ヶ月2万5千円づつ貯めていけば達成です。
貯金額を決める際に大切なことは、無理のない目標金額を設定すること。
ちなみに一人暮らしの理想の貯金額は収入の20〜25%以内です。
無理な目標を立てて挫折するより、1度でも「目標金額を貯めることができた」という達成感が得られたほうが節約のモチベーションを維持しやすくなります。
4.給料が入ったら先取り貯金
節約してしっかり貯金をしていくためには、先取り貯金がおすすめです!
先取り貯金とは、給料が入ったら最初に一定額を貯金して、残ったお金で生活していく方法です。
例えば手取り20万円の給料で、1ヵ月の生活費が15万円と仮定します。
生活費を除いた5万円を、毎月給与日に自動引き落としできる継続積み立て預金を利用すると、強制的に貯金ができます。
もしくは、貯金用の口座を用意し、給料日に自動的に振り込まれる仕組みをつくっておくのも良いでしょう。
貯金の基本は、収入から貯金額を引いた残りの金額の中で生活していくことが重要です。
なかなか貯金ができない人は、ぜひ先取り貯金を試してみてください。
一時的な生活苦を抜け出す方法
一人暮らしをしていると急な出費に見舞われることもあります。
例えば、友達の結婚式、突然の怪我、急病など、あらかじめ予測できない高額な出費は家計に大ダメージを与えるでしょう。
特に困るのは、上記のように「現金が必要なシーン」ではないでしょうか。
現金を借りる方法として消費者金融も1つの手段ですが、信用情報に利用歴が記録されてしまいます。
信用情報に利用歴を残さずに現金を調達するには、クレジットカード現金化という方法も1つの手段です。
しかし、最も理想的なのは、急な出費に見舞われても大丈夫なように貯金をしておくことですよね。
今回お伝えしてきた節約方法を1つでも実践してみて、余裕のある生活に一歩ずつ近づけていきましょう。
まとめ|一人暮らしの節約方法を実践して貯金を増やそう
ここまで一人暮らしの節約方法をお伝えしてきました。
今回ご紹介した節約方法を実践していけば、貯金を増やすことは難しくありません。
ただし、この記事でご紹介した方法はあくまでも一例です。
節約は無理をすると継続が難しいもの。
自分ができる範囲で、無理なく節約に取り組みましょう。
まずは自分の支出を知ることが、節約への第一歩になります。